著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

無駄な消費税は払わない 増税なんかに馴らされてたまるか

公開日: 更新日:

 30年前のウインドブレーカーもまだまだ現場復活して暴れてくれそうだ。これで「無駄な消費税」は当分、払わないぞ。増税なんかに慣らされてたまるかだ。

 服の整理ばかりしていて、BSテレビ「ウッドストック」のドキュメンタリーを見逃すところだった。1969年夏にアメリカ、ニューヨーク州で世界一の規模で開かれて伝説になったフォーク・ロック・ジャズ・ソウルなんでもあり野外コンサート。イベントなんてもんじゃない“愛と平和の革命的事件”だった。我らが高校2年の時。ジャニス・ジョプリン、CCR、グレイトフル・デッド、ジョー・コッカー、ザ・バンドら何十組も出たとニュースだけが伝わって、羨ましくて恨めしくて悶絶したのを覚えている。全米中からヒッピーや学生や若者40万人以上が「愛と平和と反べトナム戦争」を体現するために集まり、最高に自由な3日間を過ごしたのだ。ジミ・ヘンドリックスが破壊的なギターの音色で「合衆国国歌」を奏でたのをトランプは知らないだろうな。反体制の若者たちの顔が誰もすてきだ。我らもあんな顔してたかな。

 今年の「ウッドストック50周年」はあの電通が投資を降りて中止したとか。そりゃ元から、電通なんて主催者と考えが合うわけないだろ。そうだ、ウッドストックの映画版も見たくなった。このDVDの消費税は払ってやるよ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発