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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

長澤まさみは絶滅危機と言われた映画女優の伝統を引き継ぐ

公開日: 更新日:

「クライアントが大きな経費を使ってCMを出す目的は、いかに購買動機につながるか。起用したタレントが目立ち過ぎれば、購買動機に結びつかないこともある。タレントとともに商品イメージをいかに上げるかがカギですが、長澤のCMはよくできている」(広告代理店)

 カルピス、虫コナーズは誰の頭にもインプットされ、来年はどんなCMになるか映画のシリーズ化のように楽しみになる。

 綾瀬らテレビドラマが主戦場の女優はCMでも女優としてのイメージのままだが、長澤は女優として演じている。CMを見ても確実に進化している長澤は、群雄割拠する若手女優陣の群れから抜け出し、ようやく自分の世界を築いてきた。

「東宝シンデレラガール」に史上最年少12歳でグランプリに輝き女優の世界に入り、17歳の時に映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で注目を浴びた。一時はドラマと映画に並行して出演していた。その間、男性スキャンダルも報じられたが、これも女優として成長していく過程で受ける試練。ライバルの女優がドラマに軸足を置くなか、長澤は徐々に映画にシフトチェンジしていた。

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