著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

長澤まさみは絶滅危機と言われた映画女優の伝統を引き継ぐ

公開日: 更新日:

 昨年度のテレビのCMランキングが発表された。出稿量・広告主数ともお笑いタレントの渡辺直美が2位以下に大差をつけて1位に輝いた。太めの体形も人気を支えるアイテム。変顔に奇抜な動きと確かに面白い。老若男女問わず好かれるというより、CMの起用の必須条件「嫌いな人が少ない」ことが大きい。ただ、あまりに多く出ていて、おまけに渡辺のインパクトも強い。「なんのCMに出ていた」と、商品名が出てこないきらいもある。

■CMも絶好調

 他に女性上位には綾瀬はるか有村架純高畑充希ドラマで活躍中のお馴染みの若手女優が並ぶなか、意外なのは長澤まさみの名前がないこと。不思議な気もするが、数は少なくともインパクト十分なCMが長澤にはある。今や夏の風物詩となっている季節限定で流れているCMの評判がいい。

 銭湯で左手を腰に当てて牛乳を飲むように“カルピス”を飲む昭和風の演出は懐かしさも加味され癒やされる。キンチョーの“虫コナーズ”では大阪のおばちゃん風のいでたちに大阪弁でまるで別人のような長澤が登場。後輩若手俳優と絡む本格的なコント仕立ては、思わず笑顔になれる。面白さにユーチューブで見る人も多く、宣伝効果は十分。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー