桧山珠美
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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

コロナ禍で巣ごもりだった年末年始のテレビ番組を斬る!

公開日: 更新日:

松平健と出てきた香取慎吾

「紅白」からはじきとばされた視聴者のよりどころ、テレビ東京「年忘れにっぽんの歌」ではそのサブちゃんが番組テーマ曲を手掛け、後輩たちと熱唱。やっぱりサブちゃんは歌ってなんぼだ。

 松平健の「マツケンサンバⅡ」では香取慎吾が「SMAP×SMAP」でやっていた「カツケン」の扮装で登場。歌い終わった後、「マツケンさんのおかげでこの12月31日、歌番組で歌を歌うことになりました。テレビ出てます! 見てる~、ご無沙汰してます」と画面に向かって手を振りはじける香取を見てうれしくなった。ありがとう、テレ東。

 バラエティー番組では毎年オーストラリアに行く明石家さんまがコロナで日本から出られないため、あらゆる番組に出まくり、さんま酔いしそうになったのは私だけではないはず。

■ドラマ一挙放送でお茶を濁したTBSに喝だ!

 がっかりしたのはTBSで「アンナチュラル」「義母と娘のブルース」「逃げるは恥だが役に立つ」「MIU404」などの連ドラを「一挙放送」祭り。数年前からこの手口で年末年始をやり過ごしていたが、今年もまた同じだった。

「逃げ恥SP」はあったが、こういう時だからこそ大型の新春ドラマを作ってテレビを盛り上げるべきではないのか。それを旧作流してお茶を濁すとは何ごとか。今となっては「向田邦子新春シリーズ」が懐かしい。テレビ局は番組を作ってなんぼだ。動画配信サイトじゃないのだから。

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