眞子さまへ一時金1億5千万円「支給するな」は法律的に暴論

公開日: 更新日:

 しかし、一時金とはそういう性質のものではない。勘違いが多いようだが、この一時金は、結婚するから支給されるのではなく、結婚のために皇族の身分を離れるから支給するのである。その理由は「皇族であった者としての品位保持」のためだ。皇族はそのへんの庶民と違うんだから、誰が見ても「さすが皇族!」と、納得してもらえるような振る舞いをしてくれよ、というお金なのである。つまり、結婚のお祝い金ではないということだ。

 その金額は皇室経済法の第6条に算出基準も定められている。この皇室経済法については後でも説明するが、順序としては、皇籍を離脱することになれば、「皇室経済会議」(メンバーは衆議院議長や首相ら8人)が開かれて自動的に認められることになっている。

「結婚するなら駆け落ちしろ」と言うのは勝手だが、駆け落ちしても皇室を離脱するのだから、この一時金は支払われる。つまり、これは法律にのっとって自動的に支給されるものであって、恣意的に支給したりしなかったりという類いの金額ではないということだ。

 皇室経済会議が感情論に左右されることになってしまったら、あの皇族は気に食わないから皇族費を減らせということになりかねない。そんなことになったら今の皇室制度は崩壊してしまう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々