平野悠
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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

大塚まさじさんはステージ上で「どこに泊まろう」と思案

公開日: 更新日:

 ナンだかんだ言って出会ってから48年もの月日が流れた。フォークシンガー・大塚まさじさん(70)は、1960年代の後半に大阪・難波の喫茶店「ディラン」のマスターになり、そこで西岡恭蔵、中川イサト、加川良、友部正人さんといったフォーク界のレジェンドと出会う。その喫茶店は関西音楽ムーブメントの一大拠点となり、大塚さんは西岡さん、永井ようさんと「ザ・ディラン」を結成。西岡さんが脱退してからは、永井さんとの2人編成「ザ・ディランⅡ(セカンド)」として精力的に音楽活動を続けた。

  ◇  ◇  ◇

 1973年にロフト2店舗目となる西荻窪店がオープンした。15坪の小さなライブスポットだった。店に出入りしていた山下洋輔トリオのマネジャーだった柏原卓さん(テイク・ワン代表)と大阪在住の音楽プロデューサー阿部登さんが……いや、同じく大阪の音楽プロデューサー福岡風太さんだったかな? いやいや独立系レーベル・ベルウッドの三浦光紀さんだったかな? とにもかくにも、音楽関係者の尽力によって、大塚さんがニシオギ・ロフトのステージに立つことになった。

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