著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

師匠に「気を使え」と叱られた 最大の気遣いをしたのに…

公開日: 更新日:

 夜、師匠がお客さまたちと会食を済ませ、帰る気配を察したら即座にタクシーを拾い(逆方向ならUターンしてもらう)店を出たタイミングで乗車できるようにする!! 交通量の少ない道なら全力疾走で大きな道路に走り、タクシーを止めるのですが、夜の都会の大きな道路を走るタクシーは手を挙げても無視することがあの当時は頻繁にあったので、そういう時には決死の覚悟で道路に飛び出し、両手を広げての強引な制止をして2回ほどはねられそうになったっけ……。名作「101回目のプロポーズ」の「ボクは死にましぇ~ん」を現実でやってんだからよく死ななかったものです。

 そーやって息を切らせて師匠のところへ戻ると「おまえ、気を使え!!」「???」「ハアハアゼイゼイしてたら今まで気分よく飲み食いしてた俺が気にするだろ! それをさせないのを気遣いってんだよ!!」。いまだにあの言葉は忘れません……。翌朝の取材場所がわかりにくかったらコッソリ深夜に確認に行ったことだってあったんですよー! あの頃のことがその後の俺の人生に生きたんだか? 生きなかったんだか? そーいうことはもうどうでもいいような気がしています。

 それよりも俺にとってかけがえのないことは立川談志と同じ空間にいて同じ時間を過ごした……その事実なのです……。  =つづく

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所