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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

夕ぐれ族、一杯のかけそば…メディアに持ち上げられた後

公開日: 更新日:

 しかし、懐疑的な声も出ていた。風俗記者に聞くと「かなり怪しい。愛人というより売春という噂が出ている」という。

 発足から約1年、T女史は売春斡旋容疑で逮捕された。小学校から一貫教育で育ったお嬢さんという触れ込みも嘘で、中卒だった。実家は下町のクリーニング店。実家は「関係ない」とばかりノーコメントだった。完全にメディアがだまされていた事件だった。

 89年、実話を基にした童話「一杯のかけそば」が爆発的なブームになった。あらすじを振り返ると、“大晦日の夜、閉店間際のそば屋にみすぼらしい母が小さい子供2人を連れて来店。一杯のかけそばを注文。親子3人分け合って食べる。事情を聴くと、事故で亡くなった夫が大晦日にこの店のそばを食べるのが年に一度のぜいたくだった”“毎年、来るようになり、数年後には2杯に増えた。主人も親子が来るのを楽しみになったが、次第に疎遠に。ある年、成長した親子3人が現れ、3杯注文した”という話。

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