著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

くだらない? 週刊誌のスキャンダル報道“下品も品のうち”

公開日: 更新日:

 さまざまな意見が飛び交うが、参考になる事例がある。

 1980年代、それまで脇役だった田村正和がテレビのホームドラマで主役を張るようになった。頼りない先生役など三枚目役でも注目された。以来、田村人気は不動となった。父は阪東妻三郎で、田村高廣、田村亮を兄弟に持つ俳優一家。「奥さんはどんな人」といった声も広がりだしていたが、私生活はほとんど知られていなかった。田村のある情報を聞き込み、デスクに報告すると、「やらなくていい」の一言だった。

「私生活を一切公表していない。ドラマと映画の世界だけで生きている人。私生活はすべて田村の許可なくしてやらない」と説明を受けた。事実、いまだに田村の家族構成は公にされていない。仮にわかったところで報じることもない。俳優としては神秘性が加味され人気を後押しした。

「2018年に田村の引退が報じられていますが、本人の口から“引退”と言ったわけではないから、復活もあるかも」という話もあるほどだ。

 故・渥美清さんも私生活を公表していなかった稀有な名俳優だった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋