DJ小林克也「ベストヒットUSA」40周年 なぜ胸を打ち続ける
全米ビルボードのチャート上位のヒット曲が街に流れた1980年代。DJの小林克也(80)がMCの「ベストヒットUSA」はBS朝日で今も続き、40周年を迎えた記念ライブを3月27日、都内で開催した。
「誰にもやめろと言われない。だから当分続けます」と現役続行を誓うと、往年のファンから盛大な拍手を浴びていた。当時の音楽シーンに詳しい構成作家のチャッピー加藤こと加藤剛司氏がその理由を語る。
■根っからのラジオDJ
「まず、小林克也さんは根っからのラジオDJなんですね。洋楽に夢中になったきっかけが少年時代にラジオで聴いた『FEN』(現在のAFN=米軍放送網)で、テレビ番組である『ベストヒットUSA』にラジオDJのスタイルを持ち込んだのも、リスナーで感じたワクワク感も紹介したかったのでしょう。マドンナを『マダナー』と呼び、マイケル・ジャクソンは『マイコー・ジャクスン』なのだと、私も克也さんから教わったものです。そしていまもラジオ番組を持ち、洋楽の歌詞を自分で邦訳して、語りかけるように朗読してから曲をかけるということをやっているのです。ひたむきな音楽への情熱は全く冷めやらず、実にかっこいいんです」