「寄生虫としか思えない」47歳男性が“専業主婦 希望”を一蹴。更年期の妻を受け入れない複雑事情
48歳、妻を“寄生虫”としか思えない
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ~男性編~】
「俺からは、“寄生虫みたいなことを言わないでくれよ”っていうひと言ですね。“寄生虫”なんて、ちょっと表現がきつくて申し訳ないんですけど。
でも夏菜子の浪費癖とか自己中な考え方とかには、俺もそれだけウンザリしているんですよ」
更年期のような症状を訴え、それを理由にフルタイムの仕事を辞めたいと話す妻に対して、セイタさんは一貫して冷ややかな目を向けています。
その理由とはいったい…?
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意地悪で否定しているわけではない
「妻はね、俺のことを『意地悪』と罵りますけど、そんなつもりはまったくありません。そもそも自分の都合だけで『仕事を辞めたい』なんて、無責任すぎませんか?
『一生、共働きを続ける関係でいたい。その代わりに子どもはつくらない』って妻の希望を受け入れる形で入籍をしたんですよ。
それなのに、今度は『身体がダルいから、専業主婦がいい』なんて言い出して、あまりにも勝手ですよ」
セイタさんは、夏菜子さんが“フルタイムか専業主婦”の二択しかもっていないことにも不満を抱いています。
なぜ二択?
「家でできる仕事を見つけるとか、週に何日かは近所にパートに出るとか、そういう話なら、まだ聞く気になれますけどね。
働き続けるか仕事を完全に辞めるかの二択を、一方的に突きつけてきても困りますよ。
そもそも夏菜子は、“超”がつくほどの浪費家。家には使っていないブランド品やジュエリーがゴロゴロ転がっています。
そういうお金の使い方も、俺はずっと我慢してきたので、夏菜子のために俺が頑張ろうとはなれないんですよね」
正直なことを言えば「結婚する相手を間違えたかもしれない」とも、少しだけ考えていると打ち明けるセイタさん。
今すぐの離婚はなくても、将来的には別々の人生を歩んだほうが良いのではないかとも感じているそうです。
将来的には離婚も
「夏菜子の浪費が治らないなら、一緒にいても俺が苦労するだけかなって。
これまでは夏菜子が自分の稼ぎで浪費していたから、俺がとやかく言う筋合いはないと思って黙っていましたけど、今回の件で俺としても張り詰めていた糸が切れちゃったというか…。
そもそも貯金もしないであんなに買い物ばかりして、老後はどうするつもりだったのかな? って不思議ですよね。
まさか俺の貯金を老後の資金としてアテにしていたのか!? と思ったら、不愉快極まりなくて。
“夫婦で頑張っていこう”っていう雰囲気が、夏菜子からは全く感じられないんです。だから俺は、利用されているだけなんでしょうね。
そう考えると、まぁ将来的には離婚という結論が出ても当然じゃないですか?」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
(並木まき/ライター・エディター)