著者のコラム一覧
芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

工藤静香が“敏腕プロデューサー”と評価急上昇 Koki,の女優デビュー作が着々

公開日: 更新日:

 Koki,(18)の映画デビュー作となるホラー映画『牛首村』(清水崇監督)の収録は大きなトラブルもなく順調に進んでいる。発表直後はKoki,のプロデューサーでもある母親の工藤静香(51)の、露骨な現場介入が一部で懸念されたが、これまで演出家やスタッフとのトラブルもなく“恐怖の村シリーズ 第3弾”はフィナーレに向けて収録が急ピッチに進められている。

 日本映画界における工藤の評判は悪くない。

「18歳で演技未経験の女の子のデビュー作に、普通はホラー映画を選びません。“色もの”よりも比較的リスクが少ないラブ・ストーリーを選択するのが王道です。それを百も承知でホラーというジャンルを選んだわけですから、逆に言えば工藤静香というプロデューサーは只者ではありません」(映画関係者)

■世界的な映画トレンドをいち早くキャッチ

 また別の業界関係者は、工藤が最近の世界の映画のトレンドを熟知しているとも証言する。

「ジャパニーズ・ホラーは米国でも相変わらず根強い人気があることは間違いありません。この数年はインドネシア、タイ、シンガポールといった東南アジアのマーケットで爆発的なブームも起こしています。彼等はハリウッド産ホラーよりも、日本独特の粘着質なホラーを好んでいるのです。工藤もこういった世界のトレンドを十分に理解した上で“清水組”に愛娘を預けたんじゃないかと、我々の間ではもっぱらの評判です」

 工藤のプロデューサーとしての手腕を評価する声は、「牛首村」のキャスティング担当の周辺からも漏れて来る。製作発表直後から、注目を集めていたのがKoki,の相手役だった。女優が映画デビューする上で、相手役のキャスティングが非常に重要になるためだ。

静香が首をタテに振った相手役

 その組み合わせがファンに受け入れられれば、山口百恵三浦友和夫妻のケースに代表されるような、国民の誰からも愛される名コンビになる。しかし、ひとつ間違えると映画女優失格! の烙印を押されかねない。

 通常なら映画会社が複数の候補者をリストアップし、演出家との話し合いを重ねた上でオーディション、カメラテストとなるものだが、今回はそのイニシアティブを持つスタッフのひとりが工藤だった。

 そして工藤が首を縦に振った相手役は、キャリア13年の萩原利久(22)だった。年齢はKoki,より3歳年上で、業界で“ポスト菅田将暉の一番手”と称されている。

 萩原がにわかに注目を集めたのは、2019年1月期に放送された日本テレビ系の連続ドラマ『3年A組-今から皆さんは人質です-』。テレビ関係者たちの間で“芝居が繊細”と話題になった。

 萩原は18年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で、最近、“ポストガッキー”として注目を集めている南沙良(19)の相手役も務めた。

「工藤の(相手役の)選択基準は“とにかく芝居が上手なこと”だったそうです。Koki,の芝居がこれからであることを十分に承知した上で、それをカバーして余りある役者をイメージしていたのでしょう。その上で『Koki,より存在感が強くなく、彼女の良さを上手に引き出してくれる俳優』を希望したそうです」(テレビ関係者)

 この萩原を相手役に指名したことが、キャスティング・ディレクターたちの間で「実に絶妙」「センスがないと出来ない組み合わせ」と絶賛されている。

橋本環奈との“ディズニーランド・デート事件”

 ちなみに、この萩原に関して筆者が印象的なのは、2年前に芸能マスコミを騒がせた橋本環奈(21)、上白石萌歌(21)との“ディズニーランド・デート事件”だ。橋本がツイッターに投稿したスリーショットのセンターにちゃっかり萩原が収まっていたため、ちょっとした騒ぎになったのだが、萩原が同年代の女優たちから絶大な信頼を集めていることも同時に判明した。

 そんな萩原が温室育ちのKoki,と、収録を通してどんな化学反応をみせるのか……。しばらく工藤とKoki,から目が離せない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    悠仁さま筑波大進学で起こる“ロイヤルフィーバー”…自宅から1時間半も皇族初「東大卒」断念の納得感

  2. 2

    中山美穂さん急死、自宅浴槽内に座り前のめり状態で…大好きだった“にぎやかな酒”、ヒートショックの可能性も

  3. 3

    辻仁成は「寝耳に水」 中山美穂離婚報道の“舞台裏”

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    中山美穂さん急逝「加齢の悩み」吐露する飾らなさで好感度アップ…“妹的存在”芸人もSNSに悲痛投稿

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 8

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  4. 9

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  5. 10

    悠仁さま“親がかり”の「東大推薦」に1万2500人超の反対署名…志望校変更に現実味も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も