著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

コロナで亡くなった私の兄弟子 三遊亭多歌介さんを悼む

公開日: 更新日:

 安い飲食店が大好きでお酒は飲まないのに我々後輩にはお酒を飲ませてくれ、でもあんまり感謝も尊敬もされなかったのはおいしければ食通的な扱いになるんですが、安いだけで味も微妙なお店が多かったからでしょうか。人懐っこく顔が広くたくさん仕事を持ってて若手のみんながお世話になった兄さん。斡旋してくれる仕事内容はギャラが安いうえに、酔っぱらい相手の司会や余興という過酷な現場。落語家なのに現場に座布団がない仕事を経験させてくれたのは兄さんの仕事が最初という者が落語協会には大勢います。

 おっちょこちょいな兄さん。勘違いが多かった兄さん。人を笑わせるよりは笑われる方が多かった兄さん。コロナはただの風邪と勘違いしてそれにかかって死んじゃうなんて兄さんらしい最期です。でも今までの失敗と違って今回は笑えなかったよ。合掌

【連載】三遊亭鬼丸の与太噺

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった