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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

人生丸ごとさらけ出す「全身女優」安達祐実が放つ狂気の魅力

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 2歳でモデルデビューを果たした安達は「天才子役」と評され、1994年からのドラマ「家なき子」(日本テレビ)で絶大な人気と知名度を得た。だが、彼女にとって大きな足かせにもなった。

 どの現場に行っても「お前は何やっても『家なき子』に見えるな」と言われてしまう。「自分は成長していっているけれど、でも大人にはなりきれていないし、思春期の中途半端なところをそのまま何の策略もなく露呈」(blueprint「リアルサウンド映画部」20年4月24日)して、苦しんだ。

 それでも「女優を辞める」という選択肢はなかった。「仕事がなくなったら、死んだも同然」(フジテレビ「さんまのまんま」15年3月7日)だと考え、10代の前半ごろまでは「一生仕事さえあれば生きていけると思ってました。愛なんていらないと」(日本テレビ「今夜くらべてみました」13年5月8日)と思っていた。

 20代になり、結婚、出産、離婚と経験していく中で、それまでの「人の顔色を伺ったり、人が欲しい答えを言うことが癖になっていて、ずっとそれが正解」(ネットネイティブ「モデルプレス」19年4月22日)という考えが間違いだと気づいた。そう気づいてからも、しばらくは「癖」が抜けきらず勇気も出なかったが、30歳を過ぎ「まぁもういっか!」と吹っ切れた(同前)。

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