テレ東「年忘れにっぽんの歌」大健闘で余計際立ったNHK紅白のトンチンカン

公開日: 更新日:

 ちなみに、紅白を辞退の五木ひろしは年忘れの大トリで「山河」を熱唱してさすがの存在感だった。八代亜紀は「舟唄」を、南こうせつは「神田川」を、イルカは「なごり雪」を歌った。視聴者はカネ(受信料)を払うならジャニーズやTikTokで1億回流れた曲より馴染みある曲を聴きたいという人が圧倒的だと思う。

■さくらと一郎「昭和枯れすゝき」は圧巻だった

 それから圧巻だったのは年忘れのさくらと一郎「昭和枯れすゝき」。3番の出だし「この俺を捨てろ」「なぜこんなに好きよ」と2人が見つめ合う姿は絶望的やら、おかしいやら。これぞエンタメだ。

 紅白はとにかく無駄な演出が多過ぎる。藤井風が岡山の実家から歌っていたはずが、ワープ(?)して会場に登場。これって何かと思ったが、説明がない。老人でなくてもポカンだろう。グループやらユニットも多くて顔がわからないまま終わってしまう。しかも、歌っているのは半径5メートルの世界を切り取っただけのような内にこもった歌詞。それが延々続くので、誰のどの曲なのか区別がつかない。泣けてくる「昭和枯れすゝき」のようなインパクトある曲が1曲でもあれば、だ。

 紅白、今年は30%割れの予感。

(文=峯田淳/日刊ゲンダイ

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々