著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

「男はキ○タマ取られるぞ!」を久しぶりに思い出した

公開日: 更新日:

 久しぶりに思い出した言葉があります。「戦争に負けたら女はみんな犯されて男はみんなキ○タマ取られちゃう」です。うちの師匠3代目三遊亭円歌が自叙伝の中で太平洋戦争終戦間際の頃大人からそう教わったと記してます。読んだとき私は笑ってしまいましたがそれはのちの歴史を知ってる者の傲慢で、当時の人々にとっては臆測から導いた危機だったんでしょうね。一度も戦争に負けたことのない国だった日本だからこそ敗戦のときの恐怖は相当だったと思われます。国の上層部が国民を鼓舞するためのデマだったのかもしれませんが。

 ロシアからの侵攻をうけるウクライナ人に対して降伏を勧めた日本の元政治家コメンテーターは戦争に負けても戦勝国は国民の主権を認めて母国語を話すことを許してくれると思ってるのでしょう。でもそれは日本がたまたまアメリカに負けて統治されたから今があるだけで鎌倉時代の元寇で負けてたら今ごろ我々はモンゴル語をしゃべってるかもしれませんし中国に統治されてたら今のウイグル族みたいな弾圧を受けてるかもしれないしアメリカがソ連と分けあってたら東日本国と西日本国とで民族が割れてたかも。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった