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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

あいみょんは「オジサンの心のオアシス」だ! タモリが脱力、拓郎は絶賛、鶴瓶も夢中

公開日: 更新日:

吉田拓郎も絶賛

 そうでなくとも今の時代、女性を前にエロい話題をするのはためらわれる。時々香川照之のようなとんでもないモンスターが現れるものだから、一般のおじさんたちはますます身を固くするしか術がない。触らぬ神にたたりなしで、女性ゲストには無難に無難にと。

 それはともかく、あいみょんのようにあっけらかんとして、なんならエロ話の一つも振ってくれる存在はおじさんたちにしてみれば砂漠にオアシスのようなものだ。タモリもケンコバも女性だからという変な緊張感もなく、心底企画を楽しんでいるようにみえた。もちろん2人とも紳士的であいみょんが不快になることを言わないというのが前提で、こういうのが大人も楽しめる成熟した番組というのではないか。

 あいみょんは先月「LOVE LOVEあいしてる」最終回特番でも吉田拓郎から絶賛されていた。「彼女の詞の世界ってのがあるんですよ。僕なりに分析したりして結構楽しんでる」と。「昔、吉田拓郎の詞は絵日記だって言われて。だけどだんだん浸透して日常のような歌を作る人が多くなって。その日常を凄いうまく描く人だなって。そのうえで見方が現代なわけ。それが鋭いんだよね」と。拓郎イズムを継承するのはあいみょんだと言わんばかり。

 拓郎以外にも笑福亭鶴瓶、さらに亡くなった作曲家の中村泰士など、おじさんたちがみんなこぞってあいみょんに夢中だ。おじさんたちにはなにかと息苦しい世の中にあって、あいみょんは心のよりどころに。そりゃあいみょん、売れるわ~。

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