フジ「新しいカギ」は令和の「学校へ行こう!」になれるか? Z世代に刺さりコア視聴率好調

公開日: 更新日:

 また、学校を舞台に、生き生きとした学生の姿を見られる学校企画は、若年層だけでなく、親世代の視聴者にも好評のようだ。

「親世代の購買意欲を高めるためには、中高生をターゲットにし、親を巻き込んだ視聴につなげるのも一つの方法です。『学校かくれんぼ』をはじめとする学校企画は、主役が学生なので、コンプラが厳しい時代でも和気あいあいと見られて家族だんらんには適したコンセプトになっていますし、そこに広告価値を感じる企業もいるでしょう」(広告代理店関係者)

 ただ、学生向けの企画には思わぬ落とし穴が潜んでいるという。

「人気グループSnow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)も、高校潜入企画などをやっていた時期がありますが、ここ1年ほどは放送されていません。好きなアイドルが、高校に行くという企画は、《こっちはお金払ってライブに会いにいってるのに》と、学生との絡みをわざわざテレビで見たくないというファンもいるようで、アイドルと一般人が絡む企画は意外と難しい印象です。その点『新しいカギ』は、芸人がベースとなっているので荒れる心配もないでしょう」(前出の広告代理店関係者)

 令和版「学校へ行こう!」という呼び声が高い「新しいカギ」。「学校へ行こう!」のように、伝説的な人気番組へと、このまま成長することができるか?

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝