テレビ地上波で「お仕事ドラマ」はそろそろ限界? コンプラ厳しすぎ、大炎上と隣り合わせ

公開日: 更新日:

 地上波の“秋ドラマ”が続々とスタート。警察モノや医療モノ、法廷モノといった定番は変わらず人気だが、あるドラマ制作会社関係者は「お仕事ドラマやビジネスドラマは難しい。地上波では限界かも」と漏らす。

 確かに今期は、フツーの会社を舞台にしたドラマが見当たらない。せいぜい菜々緒(35)が主演の「無能の鷹」ぐらいか。それだって同名の人気コミックが原作の〈超・脱力系お仕事コメディ〉(公式HPから)だ。〈有能オーラが半端ないのに圧倒的無能なヒロイン〉を菜々緒が演じている。

「今はセクハラ、パワハラなどコンプラの縛りがきつすぎる。一般的な職場などリアルな設定になればなおさら、セリフに気を使う。ひとつ間違えれば大炎上でしょ。かといって、人畜無害なキャラばかり登場させたらドラマになりません。ある意味、セクハラ、パワハラ上司もいたからお話として成立したわけです。でも今はNG。お仕事ドラマの方が撮るのが難しいんです」(前出のドラマ制作会社関係者)

「無能の鷹」は荒唐無稽なコメディーだから許されるだろうと思いきや、脚本家でライターの源祥子氏は「それでも〈こんな人が職場にいたら困ります〉と大真面目に書き込む視聴者も結構いるんです」とこう続ける。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで