著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

居心地の悪さと謙虚さを残し 池松壮亮は上を向いて映画界を歩んでいる

公開日: 更新日:

「『上を向いて歩こう』をほぼほぼ下を向いて歌って受かった」
 (池松壮亮フジテレビ系「だれかtoなかい」10月20日放送)

  ◇  ◇  ◇

 いまや日本を代表する映画俳優として活躍する池松壮亮(34)。彼はもともと劇団四季のミュージカル「ライオンキング」の子役として俳優デビューした。新庄剛志が自分の地元に野球チームが欲しいとつくった強豪チームに所属。野球少年だった池松は「野球カードを買ってあげるから」という誘いに乗り、姉と共にオーディションに参加したのだ。

 そのときの様子を回想して語った言葉を今週は取り上げたい。それを聞いた中居正広は「短い間に面白い話だな」と感心していた。

 消極的に始めた子役活動だったが、映像作品へのデビューはいきなりハリウッド作品。2003年公開の映画「ラスト サムライ」だ。撮影当時は12歳でトム・クルーズさえも知らなかった。「野球の試合を休んでまで、映画の撮影になんか行きたくない」(ほぼ日「ほぼ日刊イトイ新聞」19年10月1日)と思っていたが、次第に映画の現場に引かれていった。そこでは「自分たちのうえに『作品』があって、そのもとに、いろんな国の人たちが集まって、各々が、各々の力を出し合って」(同前)いたからだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言