著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

快進撃キンタロー。は引っ張りだこ タレントはフリーになっても食っていける時代に

公開日: 更新日:

 モノマネ芸人キンタロー。の快進撃が止まらない。例えば、今週は日曜「週刊さんまとマツコ」「おしゃれクリップ」、月曜「ZIP!」「モノマネMONSTER」、火曜「上田と女がDEEPに吠える夜」……と毎日どこかでキンタロー。を見ている印象だ。「おしゃれクリップ」ではキンタロー。の地方営業に密着。彼女が舞台に上がると2000人の観客から大歓声が沸き起こった。

 キンタロー。が世に出たのはAKB48前田敦子のクセつよモノマネでファンから苦情が殺到したそうだが、反発してもっとやってやると思ったそうだ。ド根性!

 昨今のモノマネを見ていると正統派でいかにもうまいでしょうと朗々と歌う人たちもいるが、それはただの歌自慢で歌っている本人は気持ちいいかもしれないが、モノマネ芸とは言えない。

 そこへいくとキンタロー。は似ているかどうかはともかく、誇張してクセが強く、インパクト大。笑えるモノマネ芸として成立していてすごい。レパートリーも「北京五輪で見た天才子供トランぺッター」や「サザエさんの中島」「地面師たちのハリソン山中」「半沢直樹の北大路欣也」などなど誰もやらないことをやって異彩を放つ。

 今年3月に松竹芸能から独立。事務所から独立すれば一定期間干されるのは昔の話。今やそんな弊害はなく、彼女の活躍を目の当たりにすると、むしろフリーになった方が売れるとさえ思えてくる。

 ちなみに、お笑いではみやぞんもハリセンボンもみなみかわもフリーになったが、仕事が途切れたイメージはない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ