韓国のダンス音楽に席巻され低迷するエンタメ界…日本が誇る「歌唱力あるソロ歌手」が起爆剤になる

公開日: 更新日:

3人のレジェンドに次ぐのがMISIA

 倖田が挑もうとしている女性の世界も粒ぞろい。松任谷由実、高橋真梨子、中島みゆき昭和から令和まで第一線で歌い続けるレジェンド。

「彼女たちの歌は世代を超えて聴く人の心に届く。生の歌声を聴きたいとコンサートに足を運ぶファンは絶えず、チケットも取りにくい」(音楽関係者)

 なかでも中島の存在感は今も輝き続けている。放送中のNHK「新プロジェクトX」のテーマソング“地上の星”は24年前に発売された曲だがいまだに新鮮に聞こえる。今月末にはコンサートの模様が劇場版で公開されるのも人気のすごさを物語る。

 3人のレジェンドに次ぐのがMISIA。「紅白」もトリも含め今年で9回目の出場。女性ソロ歌手初の5大ドームツアー制覇。東京五輪開会式で「君が代」を独唱した。

 デビュー26年になる宇多田ヒカルは安定した人気。若手ではあいみょんaiko、異色のシルエット歌手・Adoと続く。3人ともこの先、どう化けるのか関心が高い。演歌界では島津亜矢の存在感が際立つ。島津は子供の頃から「演歌の申し子」と呼ばれ、熊本から上京。苦労を重ね徐々に頭角を現した。演歌に限らずあらゆるジャンルの楽曲を圧倒的な歌唱力で歌い上げる姿は「歌怪獣」と呼ばれ、若い人からも支持されている。今年3月“AYA Shimazu”の名前で全世界デビュー。ソウルからR&Bまで世界に配信された。歌も映画のように配信でヒットする時代。「米国音楽界の厚い壁を破る可能性も秘める」と期待されている。

 韓国グループによるダンスミュージックが日本のエンタメ界を席巻するなか、日本が誇るソロ歌手が低迷する歌謡界の起爆剤となる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束