著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

上坂樹里の聡明な瞳は昭和の教室にいた「優等生女子」を思い出させた

公開日: 更新日:

 上坂は連ドラレギュラー出演が2024年夏の「ビリオン×スクール」(フジテレビ系)に続いて2作目となるフレッシュな新星で、ドラマ「いちばんすきな花」(TBS系)では今田美桜のいとこの中高生時代を演じ(大学生時代役はJR SKISKIのCMに出演中の出口夏希)、今年1月には「TRUE COLORS」(NHK BS)に倉科カナが演じた主人公の中高生時代役でゲスト出演した。

 回想シーンの中高生時代役に起用されることも多いのは、演技力があることに加えて、ノスタルジックな魅力を持っているからだと思う。高校を卒業してかなりの年月が経過している視聴者の中には、「御上先生」での上坂樹里の意志を感じさせる聡明な瞳から、かつて昭和時代の教室にいた優等生女子を思い出した人も少なくないと思う。

 上坂は最近、専属モデルを務める「Seventeen」のブログで、リフレッシュ法は劇場でお笑いを見ることで「前説の時間も好き」と語っている(集英社「Seventeen Web」2025年3月3日配信)。

 お笑いライブの前説には、開幕前のワクワク感がある。上坂樹里の凛とした演技もまた、東雲(古語的表現で茜色に染まった夜明け前の空のこと)のように、これから彼女が描くすてきな女優ストーリーの予感にあふれている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲