化粧品に次いで「ビールのCM」に出演することも女優のステータスを示す時代に
顕著な例がお酒だ。特に多種多彩になったビールのCMも激化する一方。昔は三船敏郎や高倉健といった大物俳優を起用した時代もあった。藤原紀香や武田久美子が水着でビールのキャンペーンガールを務め、大きなポスターが店に張られていたこともあった。近年は女優をCMに起用するのがほとんど。女優を起用して成功したのがサントリーの“金麦”の檀れいと記憶する。
家で食事の支度をしながら夫の帰りを待つ妻の設定で「金麦と待っているから」というCMだった。宝塚出身の美人女優のCMは評判を呼び、ビールと共に檀も広く認知された。以後、ビールのCMに歌手、俳優、タレントも起用するのが一般的になった。最近はさまざまなビールにノンアルコールまで登場。商品ごとに起用する芸能人も多様化していて、特に女優を起用するビール会社が増える傾向にある。
キリンは石田ゆり子、満島ひかり、天海祐希に今田美桜。アサヒは長澤まさみ、芳根京子、新垣結衣。橋本環奈も参入した。サッポロは堀田真由、二階堂ふみ。サントリーは広瀬すず、石原さとみを起用してきた。若い人を意識してか、家でも外でも友達とワイワイ飲む設定が主流になったように見える。