最新回の朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所~高石あかり、恐るべし。“微妙な表情”の変化に気付いた? 「半分弱」に寺尾聡の元妻を思い出す…

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コクハク

第4週「フタリ、クラス、シマスカ?」#20

【朝ドラのツボ!】

 下宿では教員試験を終えた錦織(吉沢亮)の慰労会が行われ、トキ(高石あかり)はお祝いの出し物を披露することになり、大好きな怪談を提案する。

 一方、松江に残った松野家では、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)が、トキが松江には帰らないであろうと覚悟していた。その翌朝、トキは銀二郎(寛一郎)とはじめての西洋風の朝食を味わう。

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【本日のツボ】

銀二郎、退場?
 ※※以下、ネタバレあります※※

「ばけばけ」の得意技は、おかしいのに泣けて、悲しいのに笑えるところではないでしょうか。今回も、同郷のエリートたちがおトキに西洋式朝ごはんを振る舞うということで、楽しい宴の時間かと思いきや牛乳のひげがトリガーとなり、おトキは松江に帰ることを決意します。

 おトキの中で、松野家で司之介が持ち帰った牛乳を飲み、口についたひげを笑い合ったことが重なります。銀二郎とふたり東京で暮らすという選択を捨てて家族の元に戻るという、人生の選択をした瞬間でした。

 その決意をせりふではなく、微妙な表情の変化と後ろ姿だけで私たちにわからせる高石あかり、恐るべし、です。どうせなら食べ終わってからにすればよかったのに、と思いますが、人生ままならぬもの。そう都合よくはいきません。

「半分弱」の言葉にあの人を思い出す

 松江に帰ってきたおトキの前には、牛乳を飲み、ひげをつけながら笑い合っている松野家の人びと。もう帰ってこないと思っていたおトキの姿に駆け寄り、最後は家族でひげをつけて笑い合いました。

 借金のことも何も解決したわけではないわけですが、うらめしくも明るい家族。これがおトキの選択でした。

 そういえば錦織の友人・庄田多吉を演じる濱正悟。ピンチヒッターとは思えぬほど馴染んでいました。

 大磐石の錦織に、半分弱の庄田。はんぶんじゃくというたびに、范文雀のことを思い出した視聴者はどのくらいいたでしょう。「サインはV」のジュン・サンダース、寺尾聡の元ヨメで、余貴美子とは従姉妹同士というプチ情報を。

「あさイチ」の登場の寛一郎。このまま退場してしまうのでしょうか?

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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