「どうして理解してくれないの?」48歳女性、結婚の条件は“老父”との3人暮らし。決断しない彼に募る苛立ち

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コクハク

48歳、結婚の条件は

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も。

 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

 48歳の彩子さん(仮名)は、アプリで知り合った1歳年上の恋人・タカオさん(仮名)と結婚を前提とした交際中。そろそろふたりの関係を、次のステップに進めていきたいと考えています。

 彩子さんの結婚が現実味を帯びてきている今、唯一の気がかりは父親のことだそう。

「私は、ずっと父親とアパートで同居をしています。まぁ幼い頃から住んでいた家ではないのですが、いわゆる“実家”っていう感覚です。

 母親は私が小さな頃に妹だけ連れて家を出て行ってしまいました。そのため物心ついてからずっと父親と二人暮らしなんです」

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結婚後の父親が心配

 食事や掃除洗濯などの家事全般は、高校生の頃からずっと彩子さんが担ってきました。そのため、結婚後の父親の生活が不安でたまらないのだそう。

「もう、お父さんも80近いので、急に一人暮らしをさせるわけにはいかないなって思っています。だから、タカオさんには、お父さんとも一緒に暮らしたいと訴えているのですが…」

 彩子さんは、40代に入ってから婚活をスタート。婚活を始めた当初は、父親と結婚後も同居をするつもりはなかったそうです。

 なかなか良縁には恵まれませんでしたが、今年の初めにタカオさんと出会ってからは、スムーズに交際が進みこの流れをカタチにしたいと強く望んでいます。

決断しない恋人にイライラ

「お父さんを、今さらひとりぼっちにはできないじゃないですか。だから同居は、結婚の絶対条件です。今のアパートに大人が3人も暮らすのは窮屈なので、結婚と同時にもう少し広い家に引っ越したいですよね。

 それなのに、タカオさんは家探しの話になるとお茶を濁してばかり。『気持ちはわかるけど…』とか『君の立場だったら、そうだろうけど…』と言うだけで、具体的な話にならないんですよね。

 私と結婚したくないのかと聞いてみても、『結婚はしたい…』と歯切れが悪いんです。いい歳した大人なのに、決断もできないの? ってイラつきますね」

 彩子さんは、今回が初婚となる予定ですが、式は挙げずに、フォトウェディングだけで済ませようと考えています。

フォトウエディングには乗り気なのになぜ?

「フォトウェディングも本当はやるつもりはなかったんですど。父が予想以上に私の結婚を喜んでくれているんで、だからやっぱり写真くらいは撮っておこうと、準備を進めています。

 タカオさんもフォトウェディングには、すごく乗り気なんですよ。一緒に良さそうなスタジオを選び終えたところです。でもねぇ…、なぜ家探しについて渋り続けるのか、よくわかりません。

 そもそも家が決まらなければ新生活を送れないから、結婚が先延ばしになっちゃうだけなのに。このままズルズルと時間が経つほど、お父さんを待たせちゃうし、早く進んでほしいんですけどね…」

 老齢の親を置いて自分だけが新婚生活を送るなんて、考えられないと彩子さんは深いため息をつきました。

(並木まき/ライター・エディター)

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