【長ねぎ】豚肉と一緒に摂ると疲労回復や集中力維持に効果的
長ねぎは、古くから日本人の食卓に欠かせない香味野菜のひとつです。その歴史は奈良時代に中国から伝わったとされます。平安時代の文献「延喜式」にも「葱(ねぎ)」の記載があり、当時から食卓にのぼっていたことがわかります。
当時は主に「ひともじ」と呼ばれる細い青ねぎ型でしたが、江戸時代になると寒冷地での栽培技術が発達し、白い部分が長い「根深ねぎ(長ねぎ)」が誕生しました。
関東では根深ねぎ、関西では青ねぎと、地域ごとに好まれる種類が分かれたのもこの頃です。
長ねぎの独特の香りと辛みは、硫化アリルという成分によるもの。タマネギやニンニクにも含まれ、血液をサラサラにする作用で知られています。
この成分はビタミンB1の吸収を助け、エネルギー代謝を高める働きがあります。そのため、豚肉などビタミンB1を多く含む食品と一緒に取ると、疲労回復や集中力の維持に効果的です。また硫化アリルには抗菌・抗ウイルス作用があり、古くから風邪予防や体を温める食材としても重宝されてきました。


















