タレント松尾伴内さんが語る 小堺一機、明石家さんまとの舞台共演秘話

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連れていってもらったニューヨークでため口騒動も、25年間出演

「おすましでSHOW」の最初の出演の前に、毎年ニューヨークに行っている小堺さんから旅費を全部出すから一緒に行こうとお誘いがあって。恐縮しながらだったせいか飛行機の中ではほぼ寝られませんでしたが、小堺さんはホテルに荷物を置いてすぐに動き出すんです。「1日動くと夜ぐっすり眠れるから」と言われ、街を歩いてランチを食べたのですが、急に眠くなってしまった。その時「エンパイアステートビルにでも上ろうか」と小堺さんに言われたのですが、ボーッとしていた僕はため口で「ああ、いいよ」って言っちゃったんです。ハッと気がつき、「すいません。今の違うんです、時差ボケのせいです!」とすぐに謝って。小堺さんも笑って許してくれたけど、冗談半分で「松尾君は急にため口になるよね」と今でもイジられています(笑)。

 さんまさんとは「明石家さんまプロデュース 今回もコントだけ」という舞台を92年からやらせていただきました。これもさんまさん、村上ショージさん、ラサール石井さん、内山信二クンとトークやコント、演奏をやる舞台ですが、長いと4時間くらいになるんです。

 とくに印象深いのが最初にやる演奏で、マリンバのバチの先端の玉が取れた時ですね。僕が一生懸命やっていたら、何かの拍子に玉がポロッと飛んじゃったんです。「あれ、ない!」と思ったけど、演奏が続いているからそのまま叩いていました。

 それに気がついた前の方にいたお客さんがゲラゲラ笑い出した。その笑いの渦が後ろの方まで広がって、場内が大爆笑です。まさにハプニングでした。そのうちにさんまさんも変だなと気がついたみたいで「松尾、どうしたんや!」と言っていったん止めて、事情を知ったさんまさんも大笑いでした。

 次の日、また玉を飛ばすわけにはいかないと思い、テープでしっかり留めて演奏しました。そしたら「松っちゃん、今日は飛ばなかったのか」とさんまさん。僕は「今日はしっかり留めました」と言ったら、さんまさんに「あんだけウケたのにもったいないな、もう1回やったらええやんか」と言われて、こういうハプニングも含めて笑いをつくっていくのかと勉強になりました。まさにお笑い怪獣です。

「今回もコントだけ」も20年以上続きました。

 最初は殿に教わり、次にさんまさんや小堺さんの舞台に出させてもらって勉強させてもらい、諸先輩方には本当にお世話になりっぱなしです。なかなか恩返しができませんが、いつかはと思っています。 (聞き手=峯田淳)

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