【真実と反逆 〜ナチスと闘った若きレジスタンス〜】3少年の勇気ある行動は現代への警鐘乱打
「深く心を動かされ、この物語をスクリーンに映し出し世界に伝えなければならないと、心の底から感じました」
彼との出会いによって、2002年にドキュメンタリー「Truth & Conviction: The Helmuth Hubener Story」を制作。23年後に本作を手がけることとなった。
ラジオから流れる英国BBC放送によって、ドイツ国民がヒトラーやゲッベルスの嘘に踊らされていることに気づいた少年ヘルムスが正義の行動を開始。ヘルムスと協力者たちの心理が葛藤から熱意に変わっていく過程が興味深い。
夜間のビラ配り、ゲシュタポの執拗な捜査、苛烈な拷問、強圧的な裁判など全編が見せ場の連続。ハラハラドキドキの場面展開に没入させられた。
あの戦争の時代、日本でも国家の指導者を疑うことは犯罪扱いされたが、同盟国のドイツも同じだった。独裁国家は言論弾圧を基礎に成り立っているのだとあらためて痛感させられる。
この作品は現在の国際社会に通じるところがある。プーチンや習近平、金正恩など独裁的な政治を敷く権力者は、国民を真実から遠ざけ、虚偽で扇動する。先日新聞で読んだが、中国では1989年の天安門事件が報道されず、国外で初めて知ってショックを受ける国民が少なくないそうだ。


















