5年以内死亡率は30% がんより怖い「下肢閉塞性動脈硬化症」

公開日: 更新日:

■「足の冷えくらいで…」と甘く見ると…

 血管に脂肪やコレステロールが蓄積し、血液の通り道が狭くなる動脈硬化は、全身の血管に起こる。下肢閉塞性動脈硬化症は、全身の動脈硬化のうち、最も心筋梗塞脳卒中を起こしやすく、死に直結しやすい動脈硬化だと考えられている。

「下肢の血流が悪くなり、酸素や栄養が十分に運ばれなくなります。すると、足が冷えてきます。顔色ならぬ“足色”が、健康的な色ではなくなります。間欠性跛行(はこう)といって、200~300メートル歩くと足が痛くなって歩けなくなる。休むとまた歩けます。さらに進行すると、足先に栄養が運ばれなくなり、深爪した、水虫ができた、といったちょっとしたことでできた傷が治らず、切断に至る場合もあるのです」

 自分で活動範囲を制限してしまうため、自覚症状はそう強く出ないことがまれではない。下肢閉塞性動脈硬化症と診断された患者は口をそろえて「そういえば……」と言う。早期発見につながるサインを決して見逃してはいけない。

 下肢閉塞性動脈硬化症は(1)50歳以上(2)喫煙者(3)高血圧(4)糖尿病(5)脂質異常症(6)肥満――のうち該当する項目が多いほどリスクが高い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」