痔にあらず…お尻から“大量出血”は「大腸憩室」が原因

公開日: 更新日:

「そこで私たちが目をつけたのは、出血した憩室の根元をゴムで巻く方法です。外に飛び出ている憩室を、内視鏡を使って大腸側からヒュッと吸い込み、その根元にバチンとゴムをつけます」

 もともとはアメリカで2003年に開発された技術。ところが、アメリカでは出血が少ない左側の憩室が圧倒的に多く、普及しなかった。それが日本では大いに役立ったのだ。

「この治療のメリットは、強力なバンドの締める力で、縛られた憩室が壊死(えし)して取れてなくなることです。クリップを使った方法では、憩室にフタをするだけなので、そこまでいきません」

 デメリットは、憩室を数個バンドで締めようと思ったら、その都度、大腸内視鏡を出し入れしなくてはならないことだ。

 ちなみに、大腸憩室は、食物繊維をたくさん摂取することで、ある程度予防できる。食生活の見直しが大前提にあることは間違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず