「緊張」と「弛緩」が原因 中高年のツラ~イ便秘スッキリ解消法

公開日: 更新日:

 まさか自分が出なくなるなんて……。年を取って、慢性的な便秘に悩まされる中高年が増えているという。あなたは大丈夫?

 中高年の便秘は食事運動の量が減ったり、腸の運動機能が衰えることなどが原因になる。便秘治療の第一人者で、湘南記念病院の酒井義浩理事長は言う。

「一般的に、便秘は『緊張性』と『弛緩性』に大別されます。弛緩性は大腸の筋肉が緩んでうまく便を押し出せなくなることで起こります。緊張性はストレスなどで腸が強く緊張し、便通が止められてしまいます。中高年に起こりやすくなるのは弛緩性です。手や足の筋肉だけでなく、腸の筋肉も衰えて弱くなってくるので、便を出口までうまく運べなくなる。腹筋や背中の筋肉も衰えるので、きばって便を押し出す力も弱くなってしまうのです」

 さらに、睡眠の時間や質も便秘の原因になる。大便の多くは夜眠っている間につくられる。睡眠時間が短かったり、眠りが浅いと、出すべきモノが十分につくられないのだ。

「便秘で悩んでいる患者に話を聞いてみると、仕事や家庭の心配事や悩みを抱えている人が多い。ストレスをうまく解消できない状態で就寝しても、時間が短くなったり、眠りが浅くなります。そうなると、便がしっかりつくられなくなるうえ、腸が正常に働くように脳が出している指令が阻害されてしまうのです。中高年になると定年や老後の生活などの心配事が増えるのも、便秘の大きな原因といえます」(酒井理事長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?