よく効いて副作用も軽い…C型肝炎治療の“最強兵器”とは?

公開日: 更新日:

 初めてC型肝炎のインターフェロン治療が登場した25年前、著効率はわずかに7%だった。ところが、今では89%(初回治療の場合)まで上昇。3年前に登場したテラプレビル(初代プロテアーゼ阻害剤)と比較しても、副作用が軽減されているのも特徴だ。

■値段は1錠で約10万円

 しかし、C型肝炎ウイルスに感染している患者すべてに、新薬を用いた3剤併用治療が適しているかというと、そうではないと小尾部長は言う。
「冒頭で3剤併用治療が現段階での最強兵器と言いましたが、実はもっと強力な薬が臨床試験中で、この数年のうちに認可される見込みなのです」

 2組ある。まず、「アスナプレビルとダクラタスビル」の組み合わせ。次に、「ソフォスブビルとレディパスビル」の組み合わせだ。3剤併用と何が違うか? まず、インターフェロンを使わない。そのため、副作用が格段に軽減される。

 次に、著効率が3剤併用に増して高い。
「特にソフォスブビルとレディパスビルでは、98%の著効率が得られています。しかも、耐性ができにくい薬だという点が非常に大きい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道