世界初「軟骨細胞シート」 変形性膝関節症に効果あり

公開日: 更新日:

③すり減った軟骨を改善する

 といった多方面からのアプローチが必要だからだ。しかしそれでも、軟骨細胞シートが画期的な治療法であることは間違いない。

「従来は①と②しか方法がなかった。そこに、軟骨細胞シートの登場で③が加わった。結果、治療効果を長持ちさせることが可能になったのです。①と②だけなら人工関節の手術がやがて必要になった人が、③をプラスすることで、自分の膝での歩行で寿命を全うできるかもしれません」

 現在は患者自身の軟骨細胞による軟骨細胞シートを用いているが、それとは別に、他人の軟骨細胞による軟骨細胞シートの研究も行われている。それによって治療のコストを下げ、より多くの人が変形性膝関節症の治療を受けられる可能性が出てくるという。

 さらには初期の変形性膝関節症の治療への応用も研究の視野に入っている。今後が楽しみだ。

※東海大では、臨床研究のエントリーは終了している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動