目覚めると体が動かない…その金縛りは「病気」か「夢」か

公開日: 更新日:

 ナルコレプシーとは、居眠り病と呼ばれる過眠症の一種。睡眠中の頻繁な金縛りや幻覚のほか、日中に急な眠気に襲われ、会議や仕事中でも耐えられずに居眠りをしてしまったり、夜の睡眠時に何度も目が覚めてしまうといった症状が表れる。
 また、笑ったり、気分が高揚したりすると急に体の力が抜けて倒れたり、膝がカクッと抜けてしまう情動脱力発作も起こるという。

 睡眠と覚醒の移行をコントロールしている「オレキシン」という物質が脳内になくなってしまうことが原因で、睡眠と覚醒の移行が容易に行われてしまうため、日中の居眠りの頻発や夜の睡眠分断が表れる。

「日本人のナルコレプシーの有病率は600人に1人という高い頻度です。病気であることに気付かず<自分は眠気の強いタイプだから>とか<なぜ居眠りをやめられないのだろう…>などと自分を責めて苦しんでいる人も多いのです」

 頻繁に金縛りに悩まされているうえ、思い当たる症状があるようなら、精神科、神経科、心療内科等で相談し、日本睡眠学会の睡眠医療認定機関で診断を受けるといい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に