目覚めると体が動かない…その金縛りは「病気」か「夢」か

公開日: 更新日:

 ふと目が覚めると、体をまったく動かせない。体の上に人が乗っている、部屋の中に誰かが侵入してくる…。怖~い「金縛り」や「幻覚」を経験したことがある人は多いだろう。そんな恐怖体験も、そのメカニズムは科学的に解明されているという。東京都医学総合研究所の精神行動医学研究分野・睡眠研究プロジェクトのリーダーを務める本多真氏に詳しく聞いた。

 睡眠には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」がある。ノンレム睡眠は、脳が休息している状態。ここで夢が報告されることもあるが景色はモノクロで、考え事をしているといった場合が多い。一方、レム睡眠は体が休息している状態で、脳は活発に働いている。夢はカラーで時に非常にリアルなものになるという。

 通常、人間は眠りに就くとノンレム睡眠に入り、その後、レム睡眠に移行する。このサイクルを繰り返して、朝に目が覚める。
 しかし不規則な生活が続いて明け方に寝たり、寝不足や長い昼寝をした時などは、寝入りばなにいきなりレム睡眠に入ってしまうことがある。

 脳が半分起きている寝入りばなは<自分がどこにいるのか><どんな状態なのか>といった意識が残っていて、その状態のままリアルな夢を見ると夢が現実に起こっているように感じる。恐怖や不安の記憶をつかさどる脳の扁桃体も活性化するので、恐ろしい夢を見てしまう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  4. 4

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  5. 5

    「いっぷく!」崖っぷちの元凶は国分太一のイヤ~な性格?

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    ドジャースは大谷翔平のお陰でリリーフ投手がチーム最多勝になる可能性もある

  4. 9

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 10

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?