日本では3人に1人が体調不良

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 今年7月、厚生労働省から「国民生活基礎調査」(2013年版)が発表されました。かつては、家計調査など文字通り生活に密着した項目のみが調べられていましたが、今回から健康に関するデータも集められるようになりました。
 そこから見えてくる現在の日本人の健康問題に焦点を当て、しばらく見ていきたいと思います。

 まずは「有訴者数」です。なんらかの体調不良を自覚している人の数で、全国で3928万人にものぼります。国民の3人に1人が体調不良ということです。しかも、1人で複数の症状を抱えている場合も多く、有訴者1人当たり、平均で3・9件に達します。

 年齢的には、高齢になるほど有訴者の割合も増えていきます。しかし、10代前半からすでに5人に1人が不調を訴えていますし、現役世代は10人中3~4人が該当。しかも、平均で1人当たり3~4件の症状を抱えているのです。

 すべての世代にわたって多いのが、「腰痛」と「肩凝り」です。若年層では、これにプラスして「鼻がつまる・鼻汁が出る」といったアレルギー性鼻炎の症状や、「体がだるい」などの項目が上位を占めています。一方、65歳以上の高齢者では「手足の関節が痛む」「手足のしびれ」などの症状や、「目のかすみ」「耳なりがする」といった感覚器の異常が上位に入っています。

長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)

【連載】健康医療データの読み方

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