親指を伸ばして箸やペンを握ると…ツラい関節障害を招く

公開日: 更新日:

「頻繁に子供を抱っこする産後の母親に発症するケースが多い障害です。ただ、最近はパソコンやスマホ、携帯電話などを過度に使う機会が増えたことで、激痛で親指や手首を曲げられなくなって来院される患者さんが増えています。中には、患部が腫れたり、手が変形したり、手を開けなくなってしまう人もいる。症状が悪化すると、手術が必要になるケースもあります」(木津院長)

■筋肉の癒着も進行

 このドケルバン病の発症に大きく関わっているのが、ペンや箸の持ち方だ。パソコンやスマホを頻繁に使って指や手首を酷使していても、障害が発生する人としない人がいる。その差は、習慣的な指の使い方に原因があると考えられているのだ。

「本来なら指を曲げて使うべきときに、伸ばした状態で使い続けていると腱に過度の負荷がかかります。これがドケルバン病を引き起こす大きな原因です。たとえばペンを握るとき、他の4本の指と同じように親指を曲げて指先を使うようにしていれば、腱に負担はかかりません。しかし、親指の付け根付近でペンを握る人は、他の4本の指が曲がっているのに親指だけが伸びた状態になり、腱に負荷がかかるのです。親指の関節に偏った力が加わると、筋肉の癒着も進行します」(木津院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  4. 4

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 5

    池田瑛紗は藝大浪人中に乃木坂46に合格 高校も“私立女子御三家”女子学院卒の超才媛

  1. 6

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  2. 7

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  3. 8

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  4. 9

    ポップの本質からズレた、山下達郎の一連の発言への違和感

  5. 10

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も