危険な副作用がこんなに…湿布を貼ったまま寝てはいけない

公開日: 更新日:

「口の中や目といった粘膜にも炎症を起こすので、手遅れになると失明の危険がある。臓器障害の合併症を引き起こして死亡した例も報告されています。原因ははっきり特定されていませんが、鎮痛剤もそのひとつだと考えられています」(藤原氏)

 胃腸、肺、腎臓、肝臓といった臓器障害の副作用にも気を付けたい。

 インドメタシンやジクロフェナクナトリウムなどの鎮痛剤は、体内の「プロスタグランジン」という成分の合成を阻害する効果がある。プロスタグランジンは、痛み、熱、腫れといった炎症を引き起こすため、それが作られないようにして炎症を抑えている。

「その一方で、プロスタグランジンは胃壁や腸壁を消化液から保護する粘液の分泌にも関わっています。また、胃腸を蠕動させたり、排尿のために膀胱の筋肉を収縮させる働きもある。湿布薬の鎮痛成分によって、プロスタグランジンのプラスの働きも抑えられてしまうため、胃腸に炎症や潰瘍を起こしたり、腎機能障害によるむくみが表れるケースもあります」(藤原氏)

 湿布薬を背中や腰に大量に貼って寝たら、翌日、急性胃潰瘍になって病院に運ばれた例もあるという。お手軽に長時間にわたって使っていい薬ではないのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状