長引く腰痛の原因…徐々に固まる「強直性脊椎炎」だった

公開日: 更新日:

「日常生活の影響として、『痛い時は動けない。でも、痛くない時は普通』『体の向きを変えられない。でも、見た目は普通』などがあります」

■就労状況にも違い

 患者によっては、痛みがある時はまったく動けないほどひどいが、ケロッと治る。体が動かず、向きを変えられないため、「目だけで人を追う」「会釈ができない」「上目遣い」「イスにそっくり返って座る」「呼びかけられても振り向けない」となりがち。本人はしたくてしていることではなく、病気ゆえに仕方がないことなのだが、病気を知らない人にとっては「怠けている」「横柄」「無愛想」などと映る。

 当然ながら、生活の質も著しく下がる。うがいができない、靴下をはけない、下に落ちたものを拾えない、上方にある男女別のトイレの標識が見えない、頭より高いものを取れない、車の運転ができない――といった、“健康な人が意識せずにできていること”が、できなくなるのだ。

「一般就労者と強直性脊椎炎の患者の就労参加状況を比較すると、雇用率は1.1~1.3倍低く、病欠日数は一般人9~12日に対し、強直性脊椎炎の人は6~22日、生産性は8%低下し、2週間につき1.9時間長く仕事をしないと仕事に追いつけない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?