突然走る電撃痛…冷たい風で顔が痛む「三叉神経痛」とは?

公開日: 更新日:

 とはいえ、症状からでは判断しづらい三叉神経痛もある。最初に受診したのが歯科で、抜歯したが痛みが治まらず、三叉神経痛の治療で痛みが消えた、というケースも珍しくない。

「だから、“顔の半分”“突然”“電撃痛”があるなら、MRI検査も受けるべき。三叉神経が血管に触れているか画像で確認できる。特に若い人は、脳腫瘍脳梗塞で三叉神経や血管が圧迫されて起こっていることもあり、それをいち早く見つけられます」

■薬物治療で7~8割改善

 三叉神経痛の治療は、まず抗けいれん薬などによる薬物治療だ。

「これで7~8割の患者さんが良くなります。効果が出るのも早く、服用の翌日か翌々日には痛みが消えます。ただ、毎日服用する必要がある。中には数カ月だけ服用し、その後は薬を飲まなくても痛みが治まる人もいますが、ほとんどは数年後、早ければ1年後に痛みが出てくるので、その都度薬を使うことになります」

 薬物治療で効果を得られなかったり、副作用が強く服用ができない人は、神経ブロック注射になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較