600万人が悩む びりびりジンジンは「神経障害性疼痛」だ

公開日: 更新日:

 レントゲンなどでは異常がないのに、足腰、肩、首などの痛みやしびれに悩む人が増えている。それは「神経障害性疼痛(とうつう)」という神経の異常が原因の痛みかもしれない。国内に少なくとも600万人、慢性的な痛みを感じている人の4人に1人が、疑いアリとされている。

「人が痛みを感じる時は、痛みを伝える神経伝達物質が放出され、脳に伝わって痛みを認識します。神経障害性疼痛は、この伝達物質が出過ぎることで起こることがわかってきました。例えば、傷や病気は治ったのに痛みが残る、病気をきっかけに手足に痛みが出てきたなどというのは、痛みをつかさどる神経のメカニズムが正常に働いていないからです」

 こう解説するのは、東京・豊島区のペインクリニック内科「寺田クリニック」の寺田壮冶院長だ。

 代表的な例が、糖尿病だ。糖尿病になると毛細血管がダメージを受け、末梢(まっしょう)神経に血液や栄養がいかなくなる。結果、末梢神経自体も障害を受け、手足の先に「ビリビリ」「ジンジン」といった痛みやしびれが表れる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?