【心臓神経症】左乳首の下、狭い範囲が痛む

公開日: 更新日:

 自称「健康オタク」の会社の同僚に相談してみると、「ひょっとしたら狭心症かも知れません。大きな病院で一度、精密検査を受けたらいいですよ」とアドバイスされた。慌てて地元の総合病院の内科に駆け込み、血圧、不整脈など「心臓」に関する検査を受けてみた。医師の診断は意外なものだった。

「血圧も正常だし、少なくとも心配する狭心症ではなさそうです。『心療内科』で、もう一度受診してみてください」

 問診に始まり、再び、血圧などの診察を受けた。その結果、ようやく「心臓神経症」との病名を告げられたという。

 狭心症や自律神経失調症、心不全などの病気と間違われやすい「心臓神経症」は、精神的な葛藤を要因とする「心の病気」である。正確な原因はまだ不明とされるが、日常生活上の不安感や疲労、精神的ストレスがこの病気を招く。

 症状は心臓付近の痛みのほか、最悪、呼吸困難になることもある。運動もしていないのに頻脈(1分間に100前後)が数分から数時間も続くケースもあるという。

「担当医によると、狭心症は胸骨下が痛むそうですが、心臓神経症は左乳首の下あたりの狭い範囲が痛むのが特徴だそうです。この病気で死んだ人はいませんから安心してください、とも言われました。ただ、薬物治療はあまり期待できず、静養に徹してストレスをためないために、生活環境を変えることが大きな治療のひとつになるのだそうです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」