子供の食物アレルギー 6歳からの「食物経口免疫療法」で治す

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「3カ月間無症状が続いても、14日間抜けば、15日目に取った時、5割はアレルギー症状を起こします」

 すると“200㏄(牛乳の場合)を3カ月間”からやり直す。多くても4~5回繰り返せば、最終目標量を取れるようになるという。

「ただし、経口免疫療法は現在研究的な取り組みなので、各施設でやり方は違います」

 方法はさまざまでも、きちんと経口免疫療法を行っている医療機関は、その危険性を重々承知している。

 決して安易に行える治療法でないことを子供と親に伝え、アレルギー症状を起こした時の細かい対応をはじめ、細部に至るまで目の届いた指示を与える。

 一方で、冒頭で述べたように、「食べて治す」という大まかな情報だけを伝え、“お任せ”にする医師がいるのも事実。(1)を飛ばして(2)から始めるという、専門医から見ると「本当は食物アレルギーではない子供に、経口免疫療法をしている」医師もいるという。

 非常に期待できる治療法だが、慎重さが必要なのは言うまでもない。

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