専門家に聞く 狭心症治療の新兵器「薬剤コーテッドバルーン」

公開日: 更新日:

 しかし、0%になったわけではない。

「再狭窄を起こすと、留置したステントの中に、さらにステントを入れる治療が行われます。金属の筒が二重になれば、血流の通り道は狭くなり、血管の柔軟性は失われます」

 再狭窄を起こす人は、それ以降も狭窄を繰り返すことがある。いくら網目状とはいえ、金属の筒を三重にするわけにはいかず、これといった治療法がなくなる。

 ところが2014年、冒頭の「薬剤コーテッドバルーン」が保険承認され、6~8%の再狭窄を起こす人の治療法が変わった。

「薬剤コーテッドバルーンは、バルーンにパクリタキセルという薬剤が塗られています。狭窄部分でバルーンを1分ほど広げると薬剤が血管に浸透します」

 この薬剤によって血管の細胞の増殖が抑えられるので、ステントを再び入れることなく、再狭窄を防げる。当初は、「バルーンに薬剤を塗っても、狭窄部分に届く前に流れてしまうのではないか」などと疑問視する声もあったが、造影剤を混ぜるなどの工夫によって狭窄部分まで確実に届くようになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に