専門家に聞く 狭心症治療の新兵器「薬剤コーテッドバルーン」

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 先行して臨床に使われていたヨーロッパでは成績が非常に良く、日本での臨床試験も、薬剤を塗布したステントを使う場合と、ほとんど同じ成績だった。

「バルーンですから、血管に何かを留置するわけではありません。ステントを二重に使った時の問題点が解消されるのです」

 つまり、血流の通り道が狭くなったり、血管の柔軟性が失われることがない。再狭窄を起こしても、何度でも行える。保険承認されたのは「再狭窄(狭心症の再発)」に対してなので、最初の治療にはステントが使われているが、再狭窄を起こした患者には、薬剤コーテッドバルーンを用いる医療機関が増えているという。

 狭心症に対するカテーテル治療の進歩は目覚ましい。実用化はまだ少し先だが、「溶けるステント」は臨床試験が終了。留置したステントが数年以内に溶けて消えるため、血管内に金属の筒を入れることによる柔軟性の低下などの問題点が改善できるのでは、と期待されている。

 もっとも、治療法の進歩より大事なのは、狭心症の原因である動脈硬化を進行させないために、禁煙などの生活習慣改善に取り組むことだ。

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