知っておきたい「胃ろう」の現実 “拒むチャンス”は一度だけ

公開日: 更新日:

 全日本病院協会の調査によると、チューブを通して胃に直接栄養を流し込む「胃ろう」をつけている人は全国で推定26万人。40万~50万人という推計もある。

 そんな中、厚労省は昨年4月に胃ろうの診療報酬を改定。胃ろうの造設手術の診療報酬を下げ、本当に胃ろうが必要なのかを調べる検査やリハビリへの加算を手厚くした。ここ数年、終末期を迎えている高齢者に対し、医療機関が安易に胃ろうを作るケースが問題視されたことを受けて動いたといわれる。

 胃ろうは、脳卒中がんなどで通常の経口摂取ができない患者や、物をのみ込む嚥下能力が衰えて肺炎を繰り返すような高齢者を対象に行われている。手術は15分程度。簡単に十分な栄養補給ができ、感染症になるリスクが低いというメリットもある。胃ろうを取り付けたことで、生活の自立度が改善したという報告もある。一方、植物状態でも半永久的に生きられるため、際限のない延命が強要される危惧もある。老親や自分が、いつ選択を迫られる状況になるかわからない。後悔しないためには、胃ろうの現状を知っておくことが大切だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒