早逝の黒木アナにも症状…がんのリスク因子「鳥肌胃炎」とは

公開日: 更新日:

 NHK BS1「国際報道2014」のメーンキャスターを務めていた黒木奈々さんが、先月19日、胃がんのため亡くなった。まだ32歳の若さだった。黒木さんには、見逃してはいけない“サイン”があったという。

 黒木さんは昨年8月にステージⅠの初期胃がんと診断され、胃の摘出手術にも成功した。しかし、それからわずか1年ほどで転移が発覚して帰らぬ人となったことから、進行や転移が速く、30~40代の女性に多いとされるスキルス性の胃がんだった可能性が高いといわれている。

 胃がんは、大きく分けて「分化型」と「未分化型」に分けられる。分化型は成熟した細胞ががん化したもので成長が遅く、予後は比較的良好とされている。一方、未分化型は幼い細胞が、がん化したもの。細胞がバラバラになって粘膜に染み込んで広がるため、進行や転移が速い。スキルス性は未分化型で、悪性度が高いのだ。

 こうした未分化型がんのリスク因子とされているのが「鳥肌胃炎」と呼ばれる症状。黒木さんも、昨年8月に行った胃カメラ検査でヘリコバクター・ピロリ菌の感染と鳥肌胃炎が発覚し、その際の病理検査で胃がんと診断された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁