すでに米国で普及 「薬ゼロ・短時間で効果」のうつ病最新治療

公開日: 更新日:

「抗うつ薬を飲み続けているが良くならない」「うつ病と診断され、薬を処方されたが、飲んで大丈夫か」──。こうした思いに悩まされる人は少なくない。うつ病は日本人の15人に1人が死ぬまでに一度はかかる病気で、その多くが薬物治療を受けている。ところが、効果があるのは6~7割で、多くの弊害が報告されている。そんななか、薬を使わず、短期間で治療効果を実感できる最新治療法が話題だ。「新宿ストレスクリニック」(東京・西新宿)の川口佑院長に聞いた。

「私たちが行っているのは、最新のうつ病研究により開発されたTMS(経頭蓋磁気刺激治療)です。2008年にFDA(米国食品医薬品局=日本の厚生労働省にあたる)に認可され、米国では抗うつ薬が効かない人、飲ませられない人へのセカンドラインの治療法として、大病院で広く導入されている治療法です」

 従来のうつ病治療の根拠は、「セロトニン仮説」にある。脳内の神経伝達物質であるセロトニンの量が減るか、働きが悪くなるからうつ病を発症するという考えだ。しかし、脳内のセロトニンを増やす薬でうつ病患者を治療しても、症状が改善しないどころか、若者の異常行動や自殺が目立っているのが現状だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか