要介護1が半年で要支援2に 「筋出力リハビリ」の劇的効果

公開日: 更新日:

 内閣府の発表によると、現在、要介護者の認定人数は600万人を超え、65歳以上の約18%を占める。高齢者の介護問題は誰にとっても大きな関心事だが、そんな中、注目を集めている要介護者向けのリハビリ方法がある。“筋出力リハビリ”だ。

 筋出力リハビリとは、筋力を増やすのではなく、“今ある筋肉を最大限使えるようにする”というもの。高齢になっても寝たきりにならず、歩く、入浴するなど日常生活が送れるよう自前の筋肉の“出力”を高めることが目的だ。

 筋出力リハビリの生みの親、整形外科医の宮田重樹医師が言う。

「多くの高齢者の筋肉は緊張がなく、フニャフニャ状態です。高齢者に必要なのは、硬くなった筋肉をほぐすストレッチや筋トレではなく、まずは使っていない筋肉を使えるようにすること。コレが最優先課題です。国の財政難で今後、要介護2以下は切り捨てられる可能性は非常に高いですから、寝たきり予防は急務です」

 普段使っていない足や腹の筋肉を目覚めさせ、稼働状態にすれば転倒や寝たきり予防に大いに役立つという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動